資金調達サービスのファクタリングが今、注目されています。
事業主様が資金繰りに苦しんでいる時に、ちょっと思い出して利用すれば、最短即日で現金の振り込みがあるというサービスです。
本記事では、そのファクタリングについて基礎知識からファクタリングによる資金調達のメリットとデメリットについて解説しています。
● ファクタリングとは
◎ 売掛債権流動化
【売掛債権証券化】
【売掛債権担保融資】
また、将来発生するであろう将来債権を譲渡担保として融資を受けることも可能です。
【売掛債権担保融資】
しかし、仕入や外注費の支払い、自社の給料等経費の支払が、入金よりも先行することがよくあり、資金繰りに頭を悩ます中小企業は本当に多いものです。
さらに、申込みから実行までが短期間で済むため、すぐに資金調達をしたいときにも対応できます。
● ファクタリングの仕組み
◎ 3社間のファクタリング
◎ 2社間のファクタリング
秘密を保持したまま資金の調達を行うことが可能です。
● メリットとデメリット
◎ メリット
fa-arrow-circle-right売掛金の支払期日前に資金化できる
fa-arrow-circle-right担保や保証人が不要で資金化できる
fa-arrow-circle-right金融機関の与信枠を使用せず資金化できる
fa-arrow-circle-right債権の未回収リスクを軽減できる
fa-arrow-circle-right貸借対照表のスリム化ができる
◎ デメリット
fa-arrow-circle-right一般的な融資よりも手数料は高く設定されている
● 手形割引との違い
手形割引人は金融機関から代わりに支払うように請求を受けることになります。(償還請求権)
● 融資との違い
売掛債権売買取引(ファクタリング)においては、売掛先の会社が倒産して支払い不能になった場合でもお客様に返済義務はございません。
● ファクタリングの歴史
西欧諸国においてファクタリングの歴史は古く、イギリスでは既に15世紀には売掛債権の保証サービスをするファクタリング業者が存在しました。
アメリカでも、20世紀初頭には、金融サービスの1つとしてファクタリングは徐々に認知され、現在では、中小企業などによる資金調達の手段として不動産担保融資などよりも一般的なものとなっています。
日本では昭和40年代後半に導入されたファクタリングですが、当時は手形取引が主流となっており、また、債権回収に伴う中小企業の信用調査を行う機関や環境が未発達だったこともあり、なかなかファクタリングが根付くことはありませんでした。
しかし、バブル崩壊や、インターネットの普及などにより、手形取引の形態が変化・縮少し、中小企業の資金調達手段も幅が狭まりました。
そこで、売掛債権を活用した資金調達方法が再び注目を浴び始めました。
また、債権譲渡特例法による債権譲渡登記制度などの法整備により、銀行などの金融機関もファクタリングなどの売掛債権を活用したサービスに積極的に参入、ファクタリング専門のファクター会社も徐々に増えつつあります。
昨今では、経済産業省におきましても、中小企業における資金流動促進の一環として売掛金を活用したファクタリングの利用を促進するため、契約書に債権譲渡禁止条項を盛り込まないように勧めています。
● ファクタリングの手数料内訳
債権譲渡登記・抹消登記費用(留保有り)、印紙代、書類作成費用、割引料、事務手続き費用、人件費など、手数料は、売掛債権ごとに、売掛先の規模・業績状況、債権額、入金サイト、お客様の会社の与信状況、ファクタリング会社との取引履歴などを総合的に審査して決定されます。
債権譲渡登記を留保することもできますが、その場合は手数料が高くなる傾向になります。
● ファクタリングの仕訳と勘定項目
ファクタリングを行った時の会計処理について説明します。
売掛金発生時には、通常は売掛金として処理します。
売掛債権譲渡時には、まだファクタリング会社からの入金がない場合、借方に未収金、貸方に売掛金として仕訳します。譲渡時、ファクタリング会社に支払う手数料は売掛債権譲渡損や売掛債権売却損、もしくは雑支出として借方に計上します。
ファクタリング契約を締結するとファクタリング会社へファクタリング代金の入金を請求します。ファクタリング会社から代金が振り込まれると、資産の増加として借方には現金の勘定科目として処理します。貸方には、未収金として仕分けします。
上記は、一般的な ファクタリングの仕訳になりますが、売掛債権売却損や売掛債権譲渡損ではなく、「支払割引料」で処理する税理士や会計士もいます。ファクタリングの契約スタイルによっては上記以外の仕訳を行う場合もあります。分からない場合は税理士やファクタリング会社に相談されることをおススメします。
● ファクタリングの禁止事項
◎ 譲渡した売掛金を自社の資金繰りまたは、私的に流用する
ファクタリングを行った時点で債権は、ファクタリング会社の権利となります。
譲渡した売掛金の私的流用、使い込みは、違法行為です。ファクタリング会社から横領罪として刑事告訴される可能性もあります。売掛先から回収した売掛金は、速やかにファクタリング会社にお支払い下さい。
◎ 売掛債権の二重譲渡
譲渡した売掛金を無断で他の第三者に譲渡するのは、重大な契約違反です。
二重譲渡をした場合は、より確実に回収をする為に、売掛先に債権譲渡通知を送らなければならなくなります。登記または債権譲渡通知が遅れたファクタリング会社は損害を被ることとなり、損害賠償請求を受けるばかりか、法的処置を取られ、会社の信用を失い、倒産という事態に発展しかねません。
◎ 売掛金の架空申告、書類の偽造
ここまでやると完全に犯罪です。
請求書を作りこんだり、通帳を偽造したりすると、有印私文書偽造罪、架空の売掛金を売却したとして、詐欺罪になります。ファクタリング会社から刑事告訴され、会社は倒産となるばかりか、代表者は逮捕され、長い拘禁生活を送ることとなります。絶対に御止め下さい。
以上、「ジャパンマネジメント」の公式サイトから転載しました。
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◎ ファクタリングは経産省も推奨しています。